結局、どの勉強法が正しいんですか?

こんにちは、うちやまです。

 

世の中には、様々な勉強法の情報で溢れかえっています。インターネットで「勉強法」と検索すれば何百万件もヒットするし、学習参考書コーナーにはビックリするくらいの勉強法の本が並んでいます。便利な世の中になったものです。

でも、情報が増えれば増えるほど、「こっちのホームページには『英単語は書いて覚えろ!』って書いてあるのに、こっちの本には『英単語は書いて覚えるな!』って書いてある…結局、どの勉強法が正しいの?」と頭を悩ませる原因にもなっていますよね。

今回は、このギモンについてお答えします。

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世の中の勉強法は、ほとんどが個人的な経験によるもの

まず知っておいて欲しいのが、世の中で紹介されている勉強法のほとんどは、「自分はこうやったらうまくいった」とか「こういうふうに指導したらうまくいった」という「個人的な経験」が紹介されていることがほとんどだ、ということ。

これは無理もない話で、勉強法に「科学的な根拠」を与えるのは難しいんだ。

例えば、英単語の暗記法で「紙に書いて覚える」のと「声に出して覚える」のとではどちらが良い方法かを調べるとしよう。

例えば100人くらいの被験者に集まってもらって、それを半分に分ける。そして、「紙に書いて覚える」グループと「声に出して覚える」グループに分けて、時間を決めて暗記をしてもらい、確認テストを実施してどちらのグループの方が平均点が高いかを調べる、という方法が考えられる。

これで仮に「紙に書いて覚える」グループの方が平均点が高かったとして、果たしてそれで「紙に書いて覚える」方が有効と結論付けるには突っ込みどころが多すぎるよね。

もう一度繰り返すと、勉強法のほとんどは「個人的な経験」によるものが多い。だから、人によっては「紙に書いて覚えよう!」と紹介しているし、またある人は「声に出して覚えよう!」と紹介しているんだ。これが君たちが混乱してしまう根本的な原因なんだ。

 

勉強法の本の登場人物は、珍しい人たちばかり

あと、「偏差値が一気に〇〇上がる勉強法」とか「〇か月で東大に合格できる勉強法」といった類の勉強法の本についてもひとこと言っておきたい。

例えば君が勉強法の本を出版しようとしたとき「偏差値50の普通の生徒が、高校2年生から2年間マジメに勉強したらそこそこの大学に現役合格した話」なんていうタイトルの本を出版しようと思うかな?というか、そんな本絶対に売れないよね?逆に「進級も危なかったヤンキーが、高3から猛勉強して一気に偏差値を上げて、東大に現役合格した話」の方が読んでみようと思うはず。

実際にこんな受験生がいるかというと、いるかもしれないけどとても珍しいことだよね。つまり、勉強法の本っていうのは、普通では滅多にお目にかかれないような経験をしてきた人たちの体験談なんだ。だから、その通りに勉強しても、当然だけど同じ結果が得られるとは限らない。

でも、そういう勉強法の本が無駄っていうわけではない。そういう珍しい経験をしてきたってことは、その勉強法の中に成績が一気に上がる可能性を秘めているものがあるのは間違いない。だから、試してみる価値は十分にあるんだ。

 

自分にハマった方法が「正しい勉強法」だ!

結局、「正しい勉強法」なんてものは初めから存在しないんだ。あくまでも「その人にハマった」というだけで、それが全員にハマるかどうかはわからない。だから、自分にハマる勉強法を探す必要があるんだ。

だから「みんながやってる勉強法をやったのに、自分だけ出来ないなんて…」と落ち込む必要なんかなく「じゃあ自分にハマる別の方法を探そう!」と前向きに考えればよいんだ。

その試行錯誤の末に見つけた「自分にハマった方法」こそが「正しい勉強法」だ

 

 

今回はここまで!最後まで読んでくれてありがとうございました!

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